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日願(ひがん)

秋分の日、当宮で葬儀や祖先祭を奉仕する神道家の皆様に参列いただいて、「秋の御霊まつり」を奉仕しました。

春分と秋分に祖先祭りをするのは、日本独自の行事と言われています。皇居でも皇室の祖先祭りである「秋季皇霊祭」が執り行われます。

我々の祖先は、自然の恵みの大本である「お日様」に祈りや感謝をしながら生活してきました。

「お日様」が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の時間が同じになる神秘的な日に「お日様」を拝む。「日に願う」から「日願」(ひがん)という行事があったのです。

その後に、仏教の「彼岸」(ひがん)と呼ぶ教えが融合して、今の祖先を拝む行事となってきたのです。

古代の人々の生活は、今よりもっともっと自然と一体でした。今以上に、自然の恵みは祖先のお陰、神の働きと崇拝していました。

その心が今に伝わり、春分には実りを祈り、秋分には実りに感謝する意味で祖先まつりを行ってきたのです。

春秋の彼岸は、ちょっと立ち止まって、自然の恵みと祖先のお陰で生かされている、という根本を感じる日としたいですね。

爽やかな秋空のお日様の日を浴びながら、祖先と同じ心で手を合わせ「日願」する。

今と昔が通じている、自分と祖先が繋がっていると、きっと感じられると思います。

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