神宮大麻 (じんぐうたいま)
久々のブログとなってしまいました。
10月下旬から11月上旬は、山口県内各地で斎行される神社庁各支部主催の
「神宮大麻暦頒布始奉告祭」(じんぐうたいま・れき、はんぷはじめほうこくさい)
への参列で、あちこちへ。
この祭典は、「国民の総氏神であるお伊勢さんの御札「神宮大麻」と「神宮暦」を、
支部内の神社へ配り始める事を神様に告げ奉り、すべての家々に無事届き、
国民挙って天照大御神のご神徳を仰ぐことを願う」お祭りです。
「神宮大麻」の「たいま」とは、祓いを重ねた御札であるという特別な名称です。
古来、麻(あさ)は神へのお供え、お祓いの用具であり、この「大麻」(おおぬさ)
に由来して「大麻」を「たいま」と呼ぶものです。
また「神宮暦」(じんぐうれき)は、神宮発行の暦(こよみ)で、明治の正式な暦を継承する
暦であり、天体や気象など農事などにも重要な情報が記されている暦です。
この「神宮大麻」と「神宮暦」は、神宮(お伊勢さん)において祭りが重ねられ、そして
各県神社庁→各支部→各神社(氏神さん)と、何度もお祭りを重ねて、毎年の年末年始、
全国の神社より各家庭へ頒布されるものです。
こうして神宮大麻は、全国の神社から配られています。
神宮大麻を頂く方法は、神社の世話役さんが家々を訪問して配られる場合や、
近くの神社へお参りして頂いて帰る場合など、各神社によって様々ですが、
「神宮大麻」は、氏神さんの御札と一緒におまつりするのが、
正しい家庭でのおまつりです。
また、家に神棚がないので・・・とか、毎日のお供えができないので・・・などの理由で
家庭に御札をまつることを躊躇される方もあるようですが、神棚をつくれなくても、
お供えができなくても、心配いりません。
不敬にならない場所に、丁寧におまつりして、心から拝まれれば、それでいいのです。
まずは、家庭に神様を迎えることから始められればよいのです。
近年は、簡易な神棚や御札立などもありますので、家庭のまつりの方法について
どうぞお気軽に近くの神社にご相談下さい。
新年には、お伊勢さんの御札「神宮大麻」と、氏神さんの御札を家庭にまつり、
清らかなお正月を迎えて幸せな一年を祈りましょう。