弔辞
今日は、ある神主さんの葬儀に参列。
初めて、「弔辞」というお役を務めて参りました。
神主さんの葬儀に際しては、神社本庁と神社庁より弔辞が奉呈されます。
それぞれの代表が参列するのが本来ではありますが、日程や場所によって
無理がありますので、神社庁役員が名代として参列するのです。
連絡を頂いてから、早速用紙を買いに文具店へ。
奉書風「式辞用紙」慶弔両用、を求めました。
その袋には、インクジェットプリンタ対応、文例ダウンロード、と大きく赤字で。
端っこに小さく「※手書きでもお使いになれます。」との表記がありました。
そういう時代なんだなあと、実感。
用紙を前に筆を執ると、故人のことやご遺族のことが思い浮かんで緊張。
下手ながら懸命の墨書。
ご葬儀では、緊張の中にも心を込めて、二つの弔辞を代読して参りました。
しかし、今日の葬儀で最も印象的だったのは、最後に遺族を代表し挨拶に立たれた
ご長男の言葉でした。
「ありがとうお父さん。お父さんを誇りに思います。
お父さんの息子でよかった。お父さんの家族でよかった。」
お別れに際して、家族から贈られる最高の言葉のように感じました。
故人のお人柄と、ご家族の温かい絆を感じました。
人それぞれに人生いろいろではありますが、その終焉にこんな言葉が贈って
もらえれば、最高の人生ですね。
謹んで御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます。