内閣総理大臣認定
「シャッター通り」という言葉が全国共通で使われる今日。
地方都市における中心市街地の空洞化は、わが国の大きな課題の一つです。
わが市においても、商店街は衰退するばかり。
そこで、市は活性化基本計画の策定に着手、この課題に官民一体で取り組むべく
「中心市街地活性化協議会」も設立されてきました。
その「周南市中心市街地活性化基本計画」が、平成25年3月29日付けで、
内閣総理大臣の認定を受けました。
商店街に縁遠い私も、商工会議所の議員ということから協議会の一員となり、
これまで約2年半、認定に向けた会議を数多く重ねてきただけに、計画の認定
を心待ちにしていました。
この基本計画の理念は、「まちのストックを活かした豊かな心を育む公園都市」
(パークタウン構想)。
「公園のようにつどい、くつろげ、多様な要素が共生・交流するみんなの街」
を目指すものです。
計画の認定により今後5年間、国の厚い支援が受けられることとなり、
新規店舗数や歩行者通行量などの目標を達成し街を活性化すべく、計画に掲げた
数多くの事業に着手していくこととなります。
今までの準備期間を経て、いよいよ活性化の本番がスタートします。
街の核テナントであった百貨店の閉店もあり、街の衰退はいよいよ危機的な状況を
迎えています。
しかし、このピンチを再生のチャンスに転じていくしかありません。
将に「天の時」の計画認定であり、街のストックである「地の利」を活かし、
商店街以外の様々な人が関わる「人の和」をもって、活性化の道のりを進めるしか
ないと思います。
みんなが、中心市街地に対する公共性、重要性の認識を共有しなければなりません。
「なぜ街中ばかりに」という声もたくさんあることでしょう。
しかし、中心市街地は、周南地域全体にとって重要な場所なのです。
以前、藻谷浩介氏もこんな風に表現していました。
「周南市にとって徳山駅を中心とした中心市街地が無くなることは、
県庁所在地から県庁がなくなるのと同じくらい大変なことですよ」と。