日本農業の危機
先日、山口県青年神職会の総会に出席してきました。
青年神職会は、神社に奉仕する40歳までの青年神職が集う組織です。
来賓として代理出席するお役目だったのですが、久しぶりに若い神主さんばかりの
会合で、清々しさを感じさせてもらいました。
私もかつて在籍し、いろんな活動や出会いを経験させてもらい、それが今の奉仕の
土台になっているように感じます。
総会の後の研修会にも同席させて頂き、山口イセヒカリ会岩瀬会長様のお話しを
拝聴しました。
御歳90歳を越えられた先生が1時間以上立ったままで、熱く語られました。
「幼い子供を見ると、この子達を絶対飢え死にさせちゃあいかん。
非常事態に飢えを凌げる食糧は米しかない。
若い神主さん、豊葦原水穂国の稲作を頼みますよ!」と。
なんと、ショッキングなことに、山口県の農家の高齢化は日本一だそうで、
全国平均66.1歳に対して山口県は70.9歳。
農家は凄い勢いで減っていきます。
しかも、農家の使う農薬のほとんどは石油から出来ており、石油が高騰すれば
日本の農業は壊滅するだろうとも。
耐病性・収穫性に優れ、農薬や農家の手が少なくて済むイセヒカリが、
日本農業を救う、というのが先生の持論です。
伊勢神宮の神田で発見された、神様から授かった稲、イセヒカリが。
山口県青年神職会は、平成15年以来イセヒカリ原種圃場の斎田にて、お田植え祭
・抜穂祭を奉仕しています。
いよいよ当宮も、今年から神田でイセヒカリを栽培してもらいます。
5月27日には、お田植え祭を奉仕の予定です。