中国の教育
水曜日。
祖父、父もご交誼を賜り、私共夫婦の仲人もして頂き、
親子三代に亘りお世話になっている美祢の宮崎義敬先生のお宅に
久しぶりにお邪魔してきました。
宮崎先生には、第8回となった当宮「鎮守の森コンサート」で
大変なご尽力を頂いており、今年の御礼に伺ったんですが、
毎年いろんなお話しが伺えるのも楽しみにしています。
鎮守の森コンサート http://www.toishi.co.jp/hachiman/chinju/index.html
宮崎先生は、昨年まで神道政治連盟の会長をお務めだったので、
時局のお話しはもちろんながら、先般沖縄に出向かれた際に
「来年のコンサートで沖縄の歌と三線と踊りができないかと、宿題を出してきた」
と、ご自身と沖縄の方々との幅広い人間関係のお話しも伺うことができました。
「振り返ってみると、人生は出会いと人脈」というお言葉も。
また、先生のお嬢様は日本に帰化された中国男性とご結婚されたそうで、
上海で広告業を営みながら暮らしておられるとか。
そこのお孫さんは、日本人として中国の学校に学んでおられるそうですが、
「夏休みに孫が帰ってくると驚くことが多いよ」とのことでした。
中国の学校では小学校6年で、夏休みの宿題で自由作文が100も、
覚える漢詩は50もあるとのことでした。
それから、教室の後ろには各生徒の成績や功績が星で張り出されていて、
テストの成績が良ければ星がもらえ、運動で表彰されれば星がもらえ、
さらに、成績のよい子が悪い子を教えて、教えた子の成績が上がれば
また星がもらえる、ということで学校にイジメもない、ということでした。
中国の脅威は、経済でなくまさに教育にあるのではないか、そう思いました。
ちなみに、ご夫婦の間で「歴史認識の話し」はしないようにされているそうです。
いくら仲が良くても、歴史認識の話しになると、言い争いになり、このことには
もう触れないようにしておられるとか。
歴史認識は国によって違って当たり前。
これに正面からぶつかると民間交流もできません。
夫婦でもそうなんだ、と実感しましたが、
「両国で共通の歴史認識を持つ研究を」なんて、無理、無駄なことを未だ公然と
言ってる政府や政治家には、こうした現実から学んでほしいと思う次第です。
日本が「ゆとり」なんて言ってたのを、中国は横で笑ってたでしょうね。
そうそう、昨日、銀行関係の講演で、元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんも
こんなことも言われました。
「日本人の気質が変わってきた。 反発係数が低下してきた。
育てる前に鍛えることがなくなったからではないか。
逃げ場がない状況に追い込む、そして乗り越えさせる時も必要。
そうやってこそ、強い意志を持った人間ができる」って。