地名の由来
昨年から、兼ねて宮司を務めている須金の八幡宮の総代会を先日開催しました。
須金は、ぶどうや梨の生産地で観光農園も有名です。昔は、和紙の生産も有名でした。
山を越えると錦町という山間部の地域で、今はお住まいが200戸くらいです。
さて、お祭りの時はなかなかそうはいかず、総代さん方とゆっくりお話しができる初めての席ということで、話のネタに「須金」という地名のことを事前に調べてみました。
須金には「須万」と「金峰」という大字名があります。
昔、戦に敗れた平家の落人たちが山間のこの地に住むようになり、
かつて過ごした播磨の国の「須磨」と、大和の国吉野の「金峰山」を懐かしんでつけた地名とか。
そして、その名が今に伝わり「須万村」と「金峰村」となり、合併により「須金」となったそうです。
錦川の源流となるこのあたりから奥の山間地域は、平家落人の伝説が伝わり、その末裔が代々暮らしておられるところでもあり、一族の祖先祭りや氏神祭りが今も継承されています。
地名の由来を知るということはその土地を知る入口である、と改めて感じた総代さんとの歓談の
一時でした。