師走の伊勢路
季節は「大雪」から「冬至」へ。初雪の便りもちらほらと。急に冬らしくなり、慌てて冬支度をするようになりました。
毎年この時期に伊勢の神宮では、五穀豊穣、神恩感謝の「新穀感謝祭」が行われ、全国各地から初穂が供えられ各県から多くの参拝があります。今年も山口県神社庁では参宮団を募集し、52名の皆さんと伊勢の神宮へ行ってきました。
伊勢に向かう途中、奈良県桜井市鎮座の大和国一之宮「大神神社」(おおみわじんじゃ)へお参りしました。大物主神を祀る三輪山をご神体とする神秘的な古社。大物主神は大国主命の国づくりに協力した神であり、大国主命に祀られた神とのこと。
酒造りの神としての信仰も有名で、拝殿に大きな杉玉。全国300以上の酒造会社に大神神社の杉玉が贈られているそうです。
宿は鳥羽。朝焼けの鳥羽湾。並んでいるのは真珠筏でしょうか。今日は外宮→内宮→神宮会館と急ぎ足の日程です。
外宮(げくう)参道で「神馬」(しんめ)のお参りと遭遇。幸運なタイミングに一同感激。毎月1のつく日にお参りするそうです。
内宮(ないくう)御正宮(ごしょうぐう)で御垣内(みかきうち)特別参拝。天気にも恵まれ、凛とした空気の中で清々しいお参りが叶いました。
「今年一年も天地の恵みに生かされて、神様のお陰で大過なく過ごさせていただきました。有難うございました。」と大神様に深く感謝。神宮の神域の中に身を置くと、大きな力の中で生かされている自分を見つめ直せます。そしてその有り難さから、神恩に報いて努力しなければという思いが湧いてきます。
心のふるさと「お伊勢さん」は、そんな、心の洗浄に来る所だと、師走のお参りで改めて思いました。