新元号元年
今年も残すところ一月半。来年の手帳への書き込みも増えてきました。
昨日、来年の「皇室カレンダー」が届きました。家内が今年のカレンダーの後ろに掛けておいてくれと言うので開封し、そうそう、5月はどうなってるのと思って開いてみました。
すると、写真は皇位を継承される皇太子殿下と妃殿下。その下には「天皇皇后両陛下」と記載があり、カレンダーの上には「新元号元年(2019)」と表示されていました。
新天皇皇后両陛下のお姿と、新元号元年の文字に、御代替わりへの希望や喜びがじんわりと湧いてきました。
新元号について政府は、一カ月くらい前に発表する方針だと伝えられていますが、こうして「新元号元年(2019)」という表記で国民生活に大きな問題はなく、皇位継承前に発表することは止めて頂きたいものであります。
新元号は、元号法に「皇位の継承があった場合に限り改める」となっていますので、皇位継承前ではその趣旨に反します。また新元号は、新天皇がお認めになって新天皇の御名御璽(お名前と御印)を頂いた上で発表されるもので、皇位継承前では新元号をお認めになるのが今上天皇となってしまいます。
新しい元号は新しい天皇陛下によってお決めいただくもの。有史以来、元号を変えられるのは時の天皇であるという伝統を壊していいはずがありません。
「大化」以来1300年以上の歴史を有する元号は、皇室を中心に歩んできた日本を象徴する文化であり、国民生活にも深く根付いて来たものです。
政府は皇室の伝統と元号の歴史を重く受け止め、新天皇即位前の発表という予定を撤回し、事前に検討し閣議決定した上で「5月1日の新天皇御即位をもって発表」という法と伝統に則った手続きをとってほしいものであります。