平和への努力
今日は、わが国にとって72回目の終戦記念日でした。
先の大戦で犠牲となられた多くの尊い命の上に、今、私たちの平和と豊かさがある
ということに改めて感謝する日。
そして、このことをしっかりと胸に刻み、心静かに慰霊し、平和への努力を誓う日です。
8月15日は、私には誕生日でもありまして、
戦後17年目の終戦記念日に生まれた私は、高度経済成長期に子供の頃を過ごし、
大学生や社会人となった頃はいわゆるバブル経済の時代でした。
ほんとうに恵まれた時代を過ごしてきたと改めて思います。
まさに、平和ボケ時代の申し子です。
しかし、これから先は、これまでのような平和や豊かさを保つには、
大変な努力が必要な時代になったと思っています。
国民の多くがおそらくそう思っているはずです。
内を見れば、少子化、高齢化、人口減社会。
外を見れば、脅かされる日本の安全。 テロや世界各地の情勢不安。
今の日本には、経済も大事ですが「平和を守る努力」こそ大事なのではないでしょうか?
もはや、平和を守るには他力本願では通用しない状況となりました。
平和を守るために、防衛力、外交力、政治力、経済力をどう高めるのか。
そうした議論が、国会でもっと行われてしかるべきではないでしょうか?
北朝鮮のミサイル発射に対して、与野党が丁々発止の議論をしないのはなぜでしょうか?
マスコミが、どうやって日本の平和を守るのかを追求しないのはなぜでしょうか?
8月になると、「平和への誓い」という言葉が多く語られますが、
「平和を唱えるだけでは平和は守れない」とは、ずっと言われ続けてきた言葉です。
無論、「憲法九条」という法律が、日本の平和を守ってきたわけではありません。
理想や空論ではなく、平和を守るための現実的な努力とは何なのか?
待ったなしで、「平和を守るための備えの充実」が必要と思われてなりません。
日本は来年も平和な「終戦記念日」が迎えられるのだろうか?
そんなことを考えてしまう55回目の誕生日でした。