申から酉へ
今年も12月1日に、拝殿に掲げる「大絵馬」の掛け替えを行いました。
この日を迎えると、いよいよ師走、お正月に向けた気ぜわしさを感じますし、
今年を振り返りつつ、来年への思いを馳せるようになります。
申年は、自然災害の被害も各地でありましたし、日本社会も人口減を迎え先が見えない不安
が漂っているようでした。
また、世界の情勢もテロなど様々な事件、政治の混乱など大きく揺れました。
酉(鶏)年は、ぜひ「夜明けの年」となってほしいと願います。
鶏は、神話の中で太陽の神を呼び夜明けを告げると伝えられます。
「大絵馬」に描かれた夫婦の鶏も、夜明けの太陽をじっと見つめているように感じました。
明るい兆しが見えてくれば、きっと明るい年となることでしょう。
新しい時代への変化こそが、明るい兆しになるように思います。
若者が希望を持てるようになることが、明るい空気を生むように思います。
そして酉の字は、酒壺の形からできたといわれるお酒に縁が深い字。
おいしい酒を、和やかにお酌し合い、いい気分で酔える、そんな楽しい年であればいいなあ
と願います。