児玉大将やいかに
3月10日は日露戦争で奉天に入城し日本陸軍が勝利した日、陸軍記念日。
日露戦争で救国の活躍を成し遂げられた児玉源太郎陸軍大将を祭神とし、
出身地である徳山に祀る「児玉神社」の例祭日でした。
宮司となって初めての例祭奉仕でありましたが、混迷する今の世界情勢を、
知将と呼ばれたご祭神はどのようにご覧になられるだろうか、との思いが巡りました。
植民地支配を広げる西欧列強の脅威から国を守ることが第一義であった「明治の御代」。
世界各国の覇権の渦の中から国を守るために止む無く大東亜戦争に挑んだ「昭和の御代」。
そして、力により領土領海を広げようとする中国の脅威、またテロ国家やテロリストから
国を守る備えが求められる「平成の御代」。
歴史的に見ても、今の日本は大きな危機の時、なのではないでしょうか?
今、児玉大将が生きておられれば、どのような策をとられるでありましょうか?
「第一線の状況に暗い参謀は、物の用に立たない」
これは児玉大将の遺された言葉の一つです。
第一線の状況を知らないリーダーは役に立たん、ということでしょう。
国を守るために選ばれた国会議員の中にも、国防の第一線に疎い人が多いのでは、
と感じてしまうことが多々あります。
児玉大将が大臣ならば、「国防の状況に暗い政治家は、国家の用に立たない」と
切って捨てられるに違いない、と私は思ってしまいます。
憲法改正が望まれる大きな要因は、これから国をどうやって守るのか、という視点です。
憲法改正の国会決議に向かうであろうこれから、日本の進路決定に大きな責任のある
国会議員の方々には、国防の第一線について今一度しっかり勉強をしていただきたい、
そう願う国民も多くいるはず。
また、国民一人ひとりも国民投票という決断を迫られる時がやってきます。
日本の領土領海の外で何が起きているのかを、新聞やTVに頼らず、自ら調べたり
学んだりすることが、国民に求められてることは言を俟ちません。
今を生きているということには、次代への責任を負って生きているということ。
世界の状況が混迷する今、もう先送りは許されないような思いがします。
平成27年度版防衛白書 http://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2015/html/nd100000.html