春進む
季節は冬から春へ。
寒さが緩んでくるこの時期は、誰しも春の気配が気になります。
季節の移ろいがはっきりしている日本。
日本には、四季を感じる感性が豊かに育まれる風土があります。
よって、古来より「二十四節気」を使って、季節を上手く表現してきました。
春には、この六つの節気があります。
旧暦正月 立春(りっしゅん) 春が立つ日。この日を一年の始まりとされる日。
雨水(うすい) 水ゆるみ、草木の萌芽のきがしがでる頃。
旧暦二月 啓蟄(けいちつ) 日足も長くなり、冬籠りしていた虫が穴から出てくる頃。
春分(しゅんぶん) 昼と夜の時間がほぼ同じになり日差しが温かくなる頃。
旧暦三月 清明(せいめい) 草木の花が咲き始め、万物の清らかさが溢れる頃。
穀雨(こくう) 穀物を潤す春雨が降り、種子の成長を助ける頃。
明治以降、近代国家を目指し西洋にならって新暦(太陽暦)を採用したわが国ですが、
天気の解説、手紙の季語、農作業の時期などに今でも使われるように、
旧暦(太陰暦)による「二十四節気」は、季節を知る上で大変便利ですね。
蕗も元気に花をつけていました。
梅も少しずつ花をつけはじめました。
もうすぐ桃の節句です。
朝晩はまだまだ寒い日が続きますが、春は日に日に進んでいます。