周防大島へ
ここのところ、神社庁のお役で、県内の神社あちこちにお邪魔しました。
一番遠くは、周防大島町(旧東和町)の、「筏(いかだ)八幡宮」。
周防大橋を渡り、島に到着したらさっそく腹ごしらえ。
お店で勧められた煮魚定食を注文したのですが・・・すごいボリューム。
そして、前日一緒だった『男はつらいよ』の大ファンという後輩に勧められた、
「星野哲郎記念館」に立ち寄りました。
♪「男はつらいよ」の作詞は星野哲郎氏。
星野哲郎記念館 http://www.hoshino-museum.jp/hoshino.html
星野哲郎氏は、演歌を“えん歌”と書いたそうです。
“えん“は、演だけでなく艶や援など様々な意味を持つと。
作品の中に、人生の応援歌と感じるものがたくさんありました。
「365歩のマーチ」も、闘病経験をもとに書かれたとか。
直筆の二行詩が展示された中にも、こんな詩が。
たった一度の人生を 花にするのも我慢なら 山にするのもまた我慢
つらくても我慢して頑張れば、人生は花にも山にもなるものですよ、ってことですね。
筏八幡宮前にある「なみだ船」の歌碑。
筏八幡宮の星野葉子宮司さんは、星野哲郎氏の義理の姉にあたる方。
出身地の中でも格別にご縁の深いところです。
この日、筏八幡宮では、山口県神社庁周東支部大島分会による「神宮大麻頒布始奉告祭」
(じんぐうたいまはんぷはじめほうこくさい)が行われました。
周防大島の島内のご家庭に、「お伊勢様の御札」をお配りするためのお祭りで、
神職や総代の皆さんが集まられました。
神宮大麻(じんぐうたいま)は、日本全体の氏神様である伊勢神宮の御札のこと。
祓いの具である麻(あさ)を用いるので大麻(たいま)と言い、「お祓い様」とも呼ばれます。
よって、全国の家庭におまつりされることで国中が祓い清められるとともに、太陽の女神、
天照大御神(アマテラスオオミカミ)の御恵みが国中に広がるのです。
日本中の皆様に、清々しい新年、幸せな一年をお迎えいただくために、毎年年末年始、
全国の神社から各ご家庭や会社に配られる「お伊勢様の御札」(神宮大麻)。
伊勢の神宮で、各都道府県の神社庁とその支部などで、そして全国津々浦々の神社で、
こうしたお祭りが幾度も重ねられる特別な御札なのです。
筏八幡宮へは、何年かぶり2度目のお参りでしたが、心がほっこりと。
島の風景と人情に癒されて、星野哲郎氏の「援歌」に励まされたからでしょうか。