山間の里の秋祭り
兼務で宮司を務めている、須金の氏神様「亀山八幡宮」の秋祭り。
須金地区は、人口400人が200戸に暮らす、高齢化率60%の山間の里です。
亀山八幡宮は、遠石八幡宮から八幡様が勧請されたと伝えられています。
氏子総代の方々が、しめ縄、掃除など準備を整え、当日は秋晴れの祭り日和。
本殿祭の後、恒例の餅まき。
拾った餅は、参拝に上がれないご近所の高齢者の方々へも配っておられるそうです。
御神幸は、中須の旧街道を通って、御旅所へ。
神輿の後を、親に抱かれた神子、青年会の神輿、子供神輿と続きます。
神輿のお供をする「神子」(カンコ)という役は、1、2歳を迎えた子供が務めます。
装束を着け、地面に足を下ろさないよう、ずっと抱きかかえられたまま奉仕します。
近年は、神子が出ることは地域にとって大きな喜び。
子供の晴れ姿をみんなが祝い、頂いたご祝儀が傘に誇らしく飾られます。
今年、青年会の神輿は、この日地元に帰ってきた若者の参加で台車から降ろされ、
何年振りかで担がれました。
子供たちと若者の賑やかな掛け声が通りに響き、沿道で神輿を拝まれるお年寄り達にも
元気を振りまいているようでした。
氏子の喜びは氏神様の喜び。 氏神様の喜びが氏子の喜び。
祭りにとって最も大切な精神は、「神人和合」(シンジンワゴウ)。
祭られる神と、祭る人の心が通じ合うことです。
そんな祭りの原点を改めて感じる、山間の里の秋祭りでした。