遷御の儀を奉拝
10月2日、皇大神宮(内宮)「遷御」(せんぎょ)の日。
「日の大神様」の遷御は、晴天に恵まれました。
皇族代表としてご参列の秋篠宮殿下のご到着。
幸運にも宇治橋前でお迎えすることができました。
この日は午後から明朝まで、一般参拝者は宇治橋から中に入れません。
神域に設けられた奉拝席3000の規模は圧巻でした。
皆さん早めに奉拝席へ移動し待機を。
午後5時半以降は、退席の案内まで、一切席を立つことはできません。
午後6時、太鼓の合図で奉仕員の参進が始まります。
太鼓の音がかすかに耳に届きました。風向きが良かったのでしょうか。
次第を見ながら、参道での祭儀の進行を想像します。
徐々に、神域には暗闇と静寂が深まっていきます。
かがり火と提灯の灯りだけ、虫の音と風の音だけの世界。
奉拝席からは、御正宮の中で行われている祭儀の様子を只々想像するだけです。
お定めの午後8時を期して「出御」が始まりました。
神楽歌が聞こえ始め、列が石段を下りてくるのがかすかに見えてきます。
列の中心、絹の布で囲まれた「御(ぎょ)」(ご神体)が進むにしたがって
かがり火が消され、浄闇の中に奉拝席の前、雨儀廊の中を通り、石段を上がって
新宮へと入御されました。
神々しさの極みを感じました。
この場で、この空気に触れることができ感激でした。
神様の尊さ、歴史の重さ、遷宮の素晴らしさに感動しました。
この「遷御」の様子は、神宮式年遷宮広報本部よりネットで配信されています。
昨日私も拝見し、祭儀の様子がよくわかりました。解説もあります。
11月3日まで配信されてますので、どうぞご覧下さい。
「遷御の儀」動画配信 http://media.sengu.info/