マナー
正月三が日を過ぎ、仕事始めとなると会社や団体の年頭祈願が始まります。
新年を迎え、敬虔な気持で社業の安全と繁栄を祈願します。
1年間の社業においては、何が起こるかわかりません。
努力だけではどうしようもないこともあるでしょう。
だから、神様のご加護とお導きを願うわけです。
何事も驕りが禁物ということであります。
そして今日、年頭祈願を奉仕しながら、気になった事がありました。
ある会社の祈願で、本殿の中央ご神前にご案内した際のこと。
社長さんが「これ着たままでいいですか?」と、防寒着を指さして言われました。
「できればお脱ぎ下さい」とお応えしましたが、この社長さんは脱がなくてもいい
だろうという気持で仰ったのだろうと思い、そのことが引っかかりました。
神様の前に進んでこれから祈願を受けようという、畏まる時です。
立派な会社の社長さん、人の上に立つ人にもかかわらずです。
建物の中や目上の人の前では防寒着(ジャンバー)を脱ぐ、という常識を
お持ちでないのではないかと、想像したのです。
そういえば、先日わが家に知人の息子さんが婚約者と挨拶に来られた際、
その彼女がずっとマフラーを巻いたままだったのが気になったと、家内が話したのを
思い出しました。
こういう事って、気になり出すと気になるんですよね。
ひどいのは、家の中でも帽子をかぶったままなんてのもいます。
初詣の駐車マナーについても、年々苦情が多くなっています。
マナーとかエチケットには、その人の感性、知性がにじみ出るもの。
知らない、気にならない、で済むような世の中には、決してなってほしくないもので
あります。