神宮大麻頒布始奉告祭
太陽の恵みを授けて下さる神様、皇室のご祖先の神様として崇める
天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る「伊勢の神宮」は、国家国民を
お守り下さる「日本の総氏神」です。
よって、全国の家庭には「神宮のお札」と「氏神様のお札」を合わせて
おまつりします。
「天の神と地の神の恵みや守りに感謝し、家庭・地域・国家の平安と繁栄を祈る」
こうした家庭のまつりによって、心の中に神様との深いつながりが生まれ、
家族や人々との心の和が育まれるのだと思います。
この神宮のお札は「神宮大麻」(じんぐうたいま)と呼ばれます。
大麻とは祓い清められたものという意味なので、「お祓いさま」と呼ぶ風習も
残っています。
古くは御師(おし)と呼ばれる人々によって配られていたこの「お祓いさま」は
箱に入れて配られており、箱からお札を出して用無しになった箱のことを
「おはらい箱」と呼んだことから、用が無くなることを「おはらい箱になる」と
言うようになったそうです。
この「神宮大麻」を各家庭に配ることを「大麻を頒布する」と言いますが、
明治5年に明治天皇の思し召しにより、全国の神社を通じて神宮大麻が各家庭に
頒布されるようになってから、今年はちょうど140年を迎えました。
これを機に全国の神社では、少しでも多くの家庭に神宮大麻を届けることに
さらなる努力をしているところです。
また、毎年毎年神宮で丁重に奉製された「神宮大麻」は、神宮において
「神宮大麻頒布始祭」が斎行され、各県神社庁へと届きます。
そして各県神社庁でも「神宮大麻頒布始奉告祭」が行われ、県内10支部へ。
各支部でも奉告祭が行われ各神社へ。各神社でも奉告祭が行われ各家庭へ。
こうしてお祭りを重ねながら、神宮から家庭へとお札が頒布されて行くのです。
10月24日「山口県神社庁神宮大麻頒布始奉告祭」(山口県神社庁神殿)
10月26日「周南支部神宮大麻頒布始奉告祭」(遠石八幡宮本殿)
当宮では、12月1日の月始祭に合わせて「神宮大麻及び守札頒布始奉告祭」を
斎行し、新しい年のお札お守り等の授与を開始いたします。
今年も残り約2ヶ月となりました。
新年には、ご家庭に新しい「神宮大麻と氏神様のお札」をおまつりしましょう。