真夏のオリオン
今日も、初夏のような天候の一日でした。
この気温の変化は、結構体に応えますよねえ。
さて、しばらく前に、(株)はつもみぢの原田社長さんから、本とDVDを
お預かりしていました。
「イ58潜水艦の橋本艦長が、大津島で回天の慰霊祭をされていたんだね。
私もこの本で初めて知ったよ。見てみなさい。」ということでした。
その本は、元新周南新聞編集長の橋詰さんが、毎日新聞徳山支局長時代に書いた
論評をまとめた本でした。
「伊58潜水艦」
回天を積んで出撃した橋本さんたちが、37年間抱き続けた鎮魂の思いを
果たすためだった・・・ その席上、弔事を読み上げる橋本さんは何度か
絶句した。
昭和57年9月13日
橋本以行艦長は、終戦直前に、米海軍艦インディアナポリスを撃沈したことでも
有名な艦長ですが、終戦後は神職となり、京都の梅宮大社宮司になられています。
現在は、ご子息の橋本以裕さんが宮司を務められていますが、宮司さんほか
イ58潜水艦関係者の方が毎年3月、大津島の回天で慰霊祭を行っておられます。
この慰霊祭は、7,8年前になるでしょうか、私の京都の友人が、
「回天の慰霊祭をしに行きたい。地元なので協力してほしい。」ということで、
来られたのが、橋本宮司ほかイ58潜水艦の関係者の方々でした。
今でも、当時の乗組員の方も来られますので、57年の橋本艦長による慰霊祭にも、
きっと参列されていたはず。
ということは、回天での慰霊祭を再興し、毎年続けられていることの理由の一つには、
橋本艦長の意志を引き継いでという意味もあったのでは、と気付いた次第です。
それと、DVDは『真夏のオリオン』という映画でした。
主人公のモデルとなったのが、イ58潜水艦橋本以行艦長だとわかって以来、
早く観たいと思いつつ、昨晩やっと観ることができました。
いわゆる戦争映画ではなく、戦争という非常事態の中で、命がけだからこそ、
命を大切にした主人公の生き様や、戦う者同士の武士道精神みたいなものを
感じました。
映画を見る機会はなかなか無いのですが、同じ監督の作品で、『ローレライ』と
いう、やはり潜水艦の映画も観たことがありました。
閉所恐怖症気味の私は、潜水艦乗りにはなれないと、つくづく思いました。