伊勢の神宮と石 平さん
今年も「伊勢まいり」に行ってきました。
「伊勢に行きたい 伊勢路が見たい せめて一生に一度でも」と、昔、唄われた「伊勢まいり」。
今でも電車を乗り継ぎ伊勢に向かいますが、徒歩の時代はそりゃあ大変なことだったでしょう。
でも、その感激は今に較べようもなく大きかったことでしょうが。
外宮にお参り
内宮に架かる「宇治橋」は、式年遷宮に向けて掛け替え工事中でした
内宮では御垣内にて参拝
今年も、参加者一同、心洗われる、そして楽しい「伊勢まいり」をさせていただきました。
伊勢神宮ホームページ http://www.isejingu.or.jp/
そして翌日に、評論家の石 平(せき へい)さんとお会する機会に恵まれました。
雑談の中ですが、たまたま、石さんがご自身の伊勢まいりの体験を次のように語られました。
「日本で最も位の高い神様の神社なので、最も豪華できらびやかな神社を想像していた。
しかし神宮が、白木で造られた極めて簡素なものだったことに、とても驚いた。
そこにまさしく、日本文化の象徴を感じた。」と。
(石 平さんは、中国の自由民主化運動に関わり、中国の反日感情に警告を発し、
著書も多数あり。2007年日本に帰化され、拓殖大学客員教授でもあります。)
きっと中国の文化では、最高の神には、最高の豪華さでその権威を表現するのでしょう。
しかし、日本の文化は、つくりものでなく、自然のままであった、ということでしょうか。
日本人でも、伊勢の神宮は、きっととても豪華で巨大な建物であると思っておられる、
そういう方は少なくないかもしれませんね。
石さんの、まさに神宮の本質をとらえられた感性に、さすが、と感じました。