山口弁

昨日は神社関係の総会と研修会がありました。
毎年この時期の研修会は、3時間をとって研修します。
今回は、方言について学ぼうと、講師に防府市立図書館の森川館長さんを迎え
「面白くて為になる山口弁よもやま話」というお話しでした。
方言に限らず、日本語について為になるお話しを拝聴することが出来ました。
たくさんの山口の方言について解説頂いた中で、森川先生の解説で印象に残った
ものを少し紹介いたします。
「ふがえー」「まんがえー」
運やめぐり合わせが良い時には「ふがえー、まんがえー」と言い、悪い時には
「ふがわりー、まんがわりー」と言います。
「ふ(府)」は本来、神仏の守護札、護符を意味する中央語で、室町時代末期頃には
派生して運命やめぐり合わせの意でも使われるようになり、方言化したもの。
「まん(間)」は「ま(間)」と「うん(運)」とが融合したもので、江戸時代以降の
中央の文献によく見える語でしたが、現在では西日本各地の方言となりました。
「ふがえー」は、神社とも縁がある方言だったんですね。
「しゅんぎく(春菊)」を「ろーま(羅馬)」と言うこと
「しゅんぎく(春菊)」の原産地は地中海沿岸地で、室町時代日本に渡来したと
言われていて、「ろーま(羅馬)」という呼称はローマ帝国に由来するもの。
江戸時代の書物にも長州では「ロウマ」と言う、とあります。
先生曰く、現在でも地元のスーパーなどの「春菊」には、「ローマ」と並記がされて
いますよ、とのことでした。今度見てみよう。
新方言、強意の副詞「ぶち」
「ぶち」は強めの副詞として、「とても」「たいへん」などの意味で、少年層から
中年層までを中心に使われている新方言です。
「ぶち」は1960年代後半頃から山口県で次第に使われるようになった若者語で、
伝統的な山口弁ではありませんでした。
本来「ぶち」は、動詞「打つ(ぶつ)」の連用形が接頭語となったものであり、
動詞の上に付いて「ぶち壊す」「ぶちまける」「ぶち込む」などと用います。
もともと接頭語でしかなかった「ぶち」が強意の副詞として使われる新方言となり、
「高い」などの形容詞、「大きな」などの連体詞、「まじめ」などの形容動詞、
「疲れる」といった動詞などを修飾し、数多くの語彙に続けることが出来る便利な
言葉になったのです。
先生曰く、「ぶち」はこの40年ほどで山口県に急速に普及し、広島、岡山にも
広がりをみせているそうであります。

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